探究は、
「テーマを決めて、調べて、終わり」ではありません。
問いを立て、深め、更新しながら進めていきます。
ここでは、探究.lifeでおすすめしている
探究プロセスの大まかな流れ(考え方)を紹介します。

① 大きなテーマを設定する
まずは、自分のワクワクや違和感をもとに、少し広めのテーマを設定します。
例)
- なぜ◯◯地域では◯◯が起きているのか
- 学校生活の中で◯◯はなぜ問題になるのか
- ◯◯をもっと良くすることはできないか
この段階では、まだ「答えを出そう」としなくて大丈夫です。
② 最初の問い(RQ1)を立てる
次に、そのテーマの中から
「まず自分がいちばん気になっていること」を問いにします。
これを RQ1(Research Question 1) と呼びます。
このとき、
「この問いで合っているかな…?」
「ちゃんとした問いじゃないとダメかな…?」
と、難しく考えすぎなくて大丈夫です。
探究の最初の問いに、正解・不正解はありません。
RQ1を立てたら、次に行うのが問いを磨くことです。
ここで大切なのが、問いのタイプを意識することです。
③ 問いを磨く|解明型か、解決型か
問いは、大きく2つの型に分けることができます。
解明型の問い
「なぜ○○なのか?」
原因や仕組み、背景を明らかにしたい問い。
例)
- なぜこの場所には人が集まらないのか
- なぜ若者はこのサービスを使わないのか
解決型の問い
「どうすれば○○できるのか?」
課題をどう改善・解決できるかを考える問い。
例)
- どうすればこの場所に人が集まるのか
- どうすれば若者に使ってもらえるのか
問いの型が決まると、
どんな調査や実験をすればよいか(手法)も見えてきます。
④ 調査・実験を行う(手法1)
問いの型に合わせて、調査や実験を行います。
- 解明型:アンケート、インタビュー、文献調査、観察など
- 解決型:アイデア提案、試作品、実験的な実施、比較検証など
この段階では、完璧な方法でなくてもOKです。
大切なのは、「問いに対して、自分なりに確かめてみること」です。
⑤ 結果を整理する(結果1)
調査や実験を終えたら、得られた情報や気づきを整理します。
- 分かったこと
- 想定と違ったこと
- 新しく気になったこと
ここで無理に結論を出す必要はありません。
むしろ重要なのは、
「この結果から、次に何が気になるか」です。
⑥ 新たな問いを立てる(RQ2)
結果1をもとに、
新しく生まれた問いを RQ2 とします。
そして、RQ2について、もう一度
- 問いを磨く
- 調査・実験する
- 結果を整理する
というプロセスを繰り返します。
⑦ このプロセスを何度も繰り返す
この流れを3回、4回と繰り返していくことで、
- 視点が増える
- 考えが深まる
- 表面的でない理解に近づく
という変化が起こります。
探究は、一発で答えを出すものではなく、 問いを更新し続ける営みなのです。
⑧ 最終的な考察・結論をまとめる
最後に、これまでに積み重ねた
- 結果1
- 結果2
- 結果3 …
すべてを振り返り、
- 共通して言えることは何か
- 当初のテーマに対して、何が言えるようになったか
- 自分の考えはどう変化したか
をまとめます。
これが、探究における「最終的な結論の一例」です。
ここまで、探究の大まかな流れを紹介してきました。
全体の流れとしては、こんな感じです。

ただ、読んでみて「なるほど」と思いつつも、
- 探究テーマがなかなか決まらない
- 問い(RQ)がこれでいいのか分からない
そんなふうに感じた人もいるかもしれません。
それは、とても自然なことです。
探究は、最初からスムーズに進むものではありません。
探究テーマの考え方や、問いの立て方・磨き方については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
今の自分がつまずいているところから、必要な記事を読んでみてください。