先輩の探究事例⑥ テーマを変えることも、探究の一歩

探究をしていると、「このテーマで本当にいいのかな」と迷うことがあります。
最初に決めたテーマがうまく進まなかったり、途中で別の可能性が見えてきたり。
そんなとき、テーマを変えるのは“失敗”なのでしょうか。
今回は、服の買い物に感じるストレスに着目し、AIチャットの作成へと探究を発展させた先輩の事例を紹介します。

兵庫県立大学 国際商経学部 進学

あなたの探究テーマは何でしたか?

服の買い物をする際に感じる接客へのストレスを軽減し、
自分が欲しいと思う服を購入するためのAIチャット作成
です。

服の買い物をするとき、
店員さんに話しかけられるのが少し苦手だと感じることがあります。

「ゆっくり見たいけど、声にかけられると断りにくい」
そんな経験をした人も多いと思います。

そこで、接客の代わりにAIチャットを使って、自分の好みを伝えながら服を選べる仕組みが作れないかを探究しました。

探究をはじめたころ、どんな状態でしたか?

最初は、服に関するテーマというところまでは決まっていました。
将来、ブランド経営にも少しでも活かせるような探究をしたいと思っていたからです。

ただ、その中でも
・服屋の宣伝方法
・店内のレイアウト
・接客の在り方
など、いろいろなジャンルが浮かび、
どれに絞ればしっかり結果が出せるのか分からず迷っていました。

それでも、周りの友達に比べると、
自分の興味や関心、やりたいことは最初から比較的はっきりしていました。

そのおかげで、探究を「やらされている」というより、
楽しみながら進められたと感じています。

一番しんどかった/止まった瞬間は?

夏休み前、テーマを
「服をどんなレイアウトで配置すると、より多く買ってもらえるか」
に絞りました。

ただ、実験方法を考えるのがとても難しく、
結局アンケートだけで終わってしまいました。
「もっと検証できたはずなのに…」というくやしさが残りました。

その後、AIを作れるかもしれないという提案を小野さんからもらいました。
その時は迷わず「やってみたい」と決めました。

AIを作るために新しく学ぶことも多く、試行錯誤もありましたが、
テーマがはっきりしてからは大きく止まることなく進めることができました。

探究はどんな流れで進みましたか?

私の探究は、こんな流れで進みました。

①買い物しやすい環境づくりを考える
②より多くの人に服を見てもらい、売れる方法を考える(主にレイアウトに注目)
③高校生がストレスなく服の買い物を楽しめる方法を考える
④AIチャットの試作

最初はレイアウトの研究でしたが、
最終的には接客のストレスを解消するAIという形に変わりました。

(写真)探究途中のメモ

最後に

探究では、最初に決めたテーマがそのまま最後まで続くとは限りません。
むしろ、途中で「こっちの方が面白いかもしれない」と気づくこともあります。

今回の探究でも、
レイアウト➝接客➝AI
と、少しずつ視点が変わっていきました。

テーマを変えることは、遠回りではなく、
自分の問いに近づいている証拠なのかもしれません。

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