先輩の探究事例③ 「やりたい」を詰め込むところから始まった探究

探究に取り組んでいると、
「これって何のためにやってるんだろう?」
「他の人は、どんなふうに探究してきたんだろう?」
そんな疑問がふと浮かぶことはありませんか。

このシリーズでは、先輩たちのリアルな探究プロセスを紹介しています。

「探究ってこうやって進めていいんだ」
そんなヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。
今回は、「魚を使った発電と経済の循環」というテーマに取り組んだ長尾くんです。

鳥取大学 農学部生命環境農学科 二回生

あなたの探究テーマは何でしたか?

魚を使った発電と経済の循環です。

魚の動きや海のエネルギーを活かして発電できないか、そしてそれを地域の経済と
どう結びつけられるかを考えました。
エネルギーだけでなく、「それがどう循環するか」まで含めて探究しました。

探究をはじめたころ、どんな状態でしたか?

正直、わちゃわちゃしていました。
出てきたキーワードを広げるのは寒暖でした。
でも、それを収束させるのが本当に難しかったです。

自分のしたいことを全部詰め込んでしまって、何がテーマなのか分からなくなることも
ありました。

でも、やっぱり「したいことを素直にやるのがせいかいだな」と思い、発散と収束を
繰り返しながら、しっくりくる形を探しました。

あと、アポイントの取り方やメールの書き方も分からなくて。
社会の人とやりとりすること自体が最初は壁でした。

一番しんどかった/止まった瞬間はどこでしたか?

技術の限界と、学生としての限界にぶつかったときです。
理論は出てくるけど、お金もないし、社会もまだ追い付いていない。
専門知識も必要になってくる。

「ここから先は無理かもしれない」と思いました。
でも、できるところまではやろうと決めました。
専門家に聞いたり、簡易実験装置を手作りしたり。

無理だと思っても、「どうにかならないか」と考え続けました。
坊勢鯖を使う案もありましたが、地域の漁師さんに話を聴いて現実的ではないと
分かりました。
水力発電を波力で考えていたけど、より表現できると思い潮力に変えました。
大きくボツにしたというより、その都度、現実と照らし合わせながら調整していった
感じです。

(写真)フィールドワークの様子

探究はどんな流れで進みましたか?

まずは、やりたいことをキーワードで殴り書きしました。
そこから連想して、関連を見つけて、いくつか選ぶ。

まとまりそうなものからテーマにして、できるところから動きました。

順番通りじゃなくていいと思っていたので、行き詰ったら探究講師の型に聞いたり、知見を広げたり、また見返して考えたり。

完成したらポスターを作りました。
原稿は作らず、ポスターの配置を覚えて、聞き手の反応を見ながらアドリブで話しました。

発表して終わりではなく、反省して、また探究する。
それを何度も繰り返しました。

(写真)探究ポスターの下書き

最後に

探究は自分の好きなことを追求できるものです。
そこに学力は問われないので、誰でも成り上がれるものだと思います。
現に私はそれで、本来なら行けないレベルの学校で学べています。

高校生に協力してくれる方々は意外と多くいます。
何度とも無理だと決めつけずに、探究に限らずですが、
自身を高めるチャンスは逃さないようにしてほしいです。

なりたい自分になりましょう。

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