探究テーマ・リサーチクエスチョンの決め方
探究は、いきなりテーマを決めるものではありません。
このスライドでは、探究を進める手順を5つの段階で整理しています。
流れはこうです。

一つずつ見ていきましょう。
① キーワード出し
― すべては「違和感」から始まる ―
まず最初にやることは、興味のあるキーワードを複数書き出すことです。
ポイントは3つあります。
- なぜ、興味があるのかを随時振り返る
- 日常の中で、自分自身が感じる疑問「何でなんだろうな?」と思う事を書き出す
- 調べていく中で出てきた新しい言葉も追加する
最終的に10個程度集め、その中から
特に重要だと思うものを3つ選びます。
ここではまだ「問い」にしなくて大丈夫です。
まずは、自分の関心の輪郭を見つける段階です。
② 基礎学習・実体験
― 知ることで、見え方が変わる ―
次に行うのが基礎的なインプットです。 ①で選んだキーワードに基づいて、以下の様なことを行いながら、
重要と思われる言葉(概念)を整理していきます。
- ネット記事を複数読む
- 本を読む
- 重要だと思う言葉や概念を整理する
- 実際に体験してみる
- 観察する
- インタビューする
ここで大切なのは、知識と実体験を行き来すること。
調べるだけでなく、自分の目で確かめることで、
「本当に気になるポイント」が少しずつ見えてきます。
①②を何回か繰り返していくと、漠然としていた自分の関心あるテーマに少しずつ輪郭がついてきて、
よりこの分野を知ってみたいなと感じれるようになってきますし、その中で既知識が増えれば増えるほど、
関連するようなキーワードが出てきます。
③ 先行研究レビュー
― すでに何が分かっているのかを知る ―
次の段階では、①②から選んだ3つのキーワードを組み合わせて、
- キーワード+論文
- キーワード+最新研究
などといった形で検索します。
目安は10件程度。
ここでやることは、
- どんな研究があるか確認する
- 何が明らかになっているか整理する
- まだ明らかでない部分を探す
この段階で、「自分が本当に知りたい問い」が浮かび始めます。
重要なのは、
簡単に検索して答えが出てしまう問いは除外すること。
すぐに答えが出ない問いこそが、リサーチクエスチョンの候補になります。
ここでも同様に、④で整理をしたものを見ながら、さらに詳しく知りたいなと思う問いを出して、
また検索をかけたり文献を読んだりしながら、キーワードの周辺情報を確認していきます。
④ 検証方法を考える
― 問いは“確かめられる形”にする ―
問いが見えてきたら、次に考えるのは
- どうやって確かめるのか?
- どんな方法なら検証できるのか?
ここで方法が思い浮かばない場合は、 問いがまだ大きすぎる可能性があります。
問いをもう一段階絞ります。
例:
✖ なぜ〇〇は起こるのか?
↓
〇〇という条件のとき、△△はどう変化するのか?
のように、対象や条件を具体化していきます。
問いと方法はセットです。
どちらかが曖昧だと、探究は進みません。
ここまでを繰り返して行きながら、自分自身の本当に知りたい問題や解決したいな、解明したいなと思うことを具体的にしていきます。
⑤ 探究の設計
― 全体を整理する ―
ここまで来ると、探究は次の要素が整理できているはずです。
- テーマ
- リサーチクエスチョン
- 仮説
- 検証方法
これらが明確になると、
あなたの探究は「思いつき」から「研究」へと変わります。
最後に
テーマやリサーチクエスチョンは、最初から完璧に決めるものではありません。
小さな違和感から始まり、
調べ、考え、絞り込み、具体化していくものです。