探究活動では、インターネットで情報を調べるだけではなく、実際の現場を見ることがとても重要です。
そのときに行うのが「観察」です。
観察を行うことで、
- 新たな問題を発見する
- 疑問(問い)の仮説を検証する
といったことができます。
まずは「観察とは何か」を整理してみましょう。
観察とは

観察とは、自然のありのままの現象を注意深く見ること。
つまり、思い込みや想像ではなく、
実際に現場に行き、目で見て確かめることが観察です。
たとえば探究活動では、次のような場面で観察を行います。
- 現場に行って、新たな問題を発見する
- 疑問(問い)の仮説を検証する
アンケートやインタビューと違い、
現場の行動や状況を直接確認できることが観察の特徴です。
観察の種類

観察には、大きく分けて2つの方法があります。
参与観察
観察対象者と関わりながら観察すること。
例えば
- イベントに参加して観察する
- 店舗のスタッフとして働きながら観察する
など、現場の中に入って観察する方法です。
非参与観察
観察対象者と関わらないで観察すること。
例えば
- カフェでお客さんの行動を観察する
- 観光地で人の流れを見る
など、外から観察する方法です。
目的によって、どちらの方法を使うかを決めます。
観察の手順

観察は、ただ見るだけではありません。
事前に計画を立てて行うことで、必要な情報を集めることができます。
観察は次の 6つのステップで進めます。
- 知りたい内容と対象を明確にする
- 観察方法を計画する
- 記録方法を決める
- 観察の準備物を書き出し、用意する
- 観察をする
- 得られた情報を記録し、まとめる
ステップ1 知りたい内容と対象を明確にする

まずは、観察で何を明らかにしたいのかを整理します。
例えば次のように考えます。
- 観察を行う目的
- 観察の対象
- 観察を行う前に確認したい項目
例
「どんな人が来るのか」
「どれくらいの人が利用しているのか」
このように整理しておくと、観察の方向がはっきりします。
※テンプレートがあるので、必要な場合はダウンロードして活用してください。
ステップ2 観察方法を計画する

次に、観察の方法を決めます。
例えば次のようなことを決めます。
- 場所
- 期間
- 時間帯
例
- 観光コンベンションビューロー
- 駅前広場のベンチ
このように場所と時間を具体的に決めることが大切です。
ステップ3 記録方法を決める

観察では、見たことを記録します。
記録方法は事前に決めておきましょう。
例えば
- スケッチ
- 写真
- 数値
などがあります。
観察は後から分析するため、記録がとても重要です。
ステップ4 観察の準備物を書き出し、用意する

観察に必要なものを準備します。
例
- 記録する用紙
- ペン
また、観察の様子をイラストで書いてみると、
不足している準備物が見えやすくなります。
さらに、観察の許可が必要な場合は
事前に承諾を得ておきましょう。
ステップ5 観察をする

準備ができたら、実際に観察を行います。
観察では、安全に実験が出来るように、慎重に行いましょう。
また、観察する際は次のような視点で見ると情報が集まりやすくなります。
- 人の行動
- 人の流れ
- 利用されている場所
- 混雑している時間
ステップ6 得られた情報を記録し、まとめる

観察が終わったら、得られた情報を整理します。
例えば次のようにまとめます。
- 気付いたこと
- 疑問に思ったこと
- さらに調査したいこと
この段階では、まずメモとして記録しておきます。
その後の「整理・分析」で思考ツールを使いながら整理していきます。
※テンプレートがあるので、必要な場合はダウンロードして活用してください。
観察で気を付けるべきこと
観察では、次の点にも注意しましょう。
定量データと定性データ

データには2種類あります。
定量データ
数字で表すことができるデータ
定性データ
数字で表すことが出来ないデータ
定量データはグラフで整理しやすいですが、
定性データは言葉や行動などの情報です。
そのため、
自分なりに定義して整理することが重要です。
吸収できることは吸収する

観察では、あらかじめ決めた項目だけを見るのではなく、
それ以外の事柄にも注目してみましょう。
吸収できることは吸収する
という姿勢で観察すると、新しい発見につながります。
お礼状を書く

観察のために施設や店舗の許可をいただいた場合は、
必要に応じてお礼状を書くようにしましょう。
まとめ
観察は、探究活動の中でもとても重要な調査方法です。
観察を行うことで、
- 新たな問題を発見する
- 疑問(問い)の仮説を検証する
ことができます。
現場でしか分からないことはたくさんあります。
ぜひ実際の場所に足を運び、
自然のありのままの現象を注意深く見ること。
これを意識して観察を行ってみてください。